アメリカのバレエ団へ渡った元パリ・オペラ座バレエ団のバレリーナの成功
10 _ Mathilde Froustey, étoile vagabonde
マチルド・フルステ、元パリ・オペラ座バレエ団のスジェだったバレリーナ、マチルド・フルステがアメリカのサンフランシスコバレエに渡って、以前より輝かしいバレエダンサーの一人として成功した。
踊りをみればわかるますが、フランスにいるときは悲しい表情をしていた。アメリカに渡ってから自分をよく表現するようになり、笑うようになっていることが動画から理解できます。
動画の中で彼女は語っている。
オペラ座でエトワールになるには、年一度の内部コンクールしかない、と。
そのコンクールではどうしてあいつもストレスや緊張しすぎてうまくいかなかったと。
そう、いつも内部の昇級コンクールは10回中2回しか成功しなかったと。だからエトワールになれなかった。でも自分は主役を踊りたいんだ、と言ってます。だからアメリカのバレエ団の芸術監督に直接メールでコンタクトを取りました。
アメリカのバレエ団、サンフランシスコバレエ団の個人オーディションでの成功
マチルドは直接アメリカのバレエ団、サンフランシスコバレエ団のディレクターにメールでコンタクトをとって主役を勝ち取りました。
その会話は次の通りです。
- ディレクター:バレエ団でどこの役職を希望するのか?
- マチルド:主役です
- ディレクター:参考動画を送ってほしい
- マチルド:直近で踊ったドンキの主役の動画を送ります
- (・・・)
- ディレクター:最初のキトリの登場場面をみてもういうことなし。テクニック、体のライン、申し分ない(・・・)
このようなディレクターの会話が動画の中に残ってます。
やはりバレエで自分の力を試したいとき、バレリーナになりたいとき、そういう時は失敗を恐れずに、チャンスを試したほうがいい!
パリ・オペラ座のバレエダンサー、エトワールのディオールの広告塔の相乗効果
パリ・オペラ座のバレエダンサーといえば、フランス国内でもバレエやダンスに縁がない人たちでも名前だけは知っているというほど有名人で、アーティストでありながらファッション界のモデルとしても有名なのはご存知ですか?
日本のバレエダンサーの社会的地位と違い、フランスでオペラ座のダンサーといえば、成功者であり超有名人です。
彼らがチャネルやディオールを始めとする超一流のファッションブランドのモデルとなるとその商品が爆発的な売り上げ高を作ると言います。
だから時々オペラ座のエトワールは、ファッション界のブランドの広告塔にもなっているというわけです。
その中の最近のエピソードをフランスのファッション界からお届けします。
ディオールの香水「ディオリッシマ(Diorissioma)」は、オペラ座元エトワールで、現在もゲストダンサーとして特にコンテンポラリーダンスの世界で引っ張りだこのマリ・アニエス・ジローさんが、モデルとなっています。
上の画像で紹介している「ディオリッシマ」シリーズの1つの香水の香りは、夏やじめじめした時に使うと、さっぱり感のある好感をもてる香りを感じることができます。
さわやかで若干柑橘系の香りがする、すがすがしい香りです。
バレエやダンスでもつけすぎに気を付ければ、レッスン中にも気分アップで練習やリハーサルに取り組めること間違いなしです!
パリ・オペラ座の現代バレエ「The season's canon」が日本で上演されるのはいつになるだろうか?
パリ・オペラ座でコンテンポラリーダンスの作品の「The season's canon 」が フランスの国内テレビでも2018年5月18日に放送されました。
この作品は現代バレエやコンテンポラリーダンスの世界で有名なカナダ人のコンテンポラリー振付家Crystal Pite氏の作品の1つです。
日本ではまだまだクラシックバレエファンが多く、ゲンダイバレエやコンテンポラリーダンスに興味がある人も、ダンサーも少なく、認知度もまだまだ低いですが、特に西ヨーロッパではクラシックバレエよりもコンテンポラリーダンスのほうが需要あるくらいです。
バレリーナもただクラシックバレエができるだけでは
オーディションも受からないし、バレエ団内でも昇級しない。
それほどクラシックバレエがプロレベルで、コンテンポラリーダンスが踊れるというこがプロダンサーに求められる条件となっています。
時にはこのようにパリ・オペラ座のコンテンポラリーのレパートリーの一部を自習で練習して、オーディションに臨むのいい方法の1つですね。
バレエ上達したい人は必見!パリ・オペラ座バレエのバレエダンサーが動画でレッスンを発表
パリ・オペラ座バレエダンサーの一人がフランスで話題の自宅でもバレエ上達ができるバレエレッスン動画を発表しました!
バレエダンサーは、若手スジェのAubane Philbert(オバーヌ・フィルベール)さん。
このダンサーはNHKでマニュエル・ルグリが若手のオペラ座のバレエダンサーにジゼル2幕を指導しているダンサーでもあります。
(https://youtu.be/w-ZnMe21kIc)
近い将来有望株。
大人からバレエを始めた人も、将来プロのバレリーナになりたい人も、バレエスタイルの正統派の美しくてシンプルな動きを頭でイメージするだけでも体に同じような動きを真似する指令がいきわたってきます。
脳で伝達すると体の細部まで動かせるという定義ですね!
バレエが好きなら自宅でもこういったバレエ教材の動画を鑑賞することも大切です。
https://www.dancyclopaedia.com/fr/
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パリ・オペラ座バレエ団専用のバレエ衣装デザイナーたちにちょっと注目!
参考:“Les talents aiguille de l’Opéra Garnier(パリ・オペラ座の精鋭たち)”「Culture & Loisirs」より抜粋、2018年5月4日の記事一部抜粋)
今回はパリ・オペラ座のバレエダンサーに注目しているのではなく、日本でもよく知られていない、素晴らしいバレエ衣装を制作しているデザイナーたちに注目している記事を見つけました。
- パリ・オペラ座のアトリエの人数:2018年の時点で33名の従業員
- アトリエの場所:オペラ座(ガルニエ宮)の日本式5階に位置します。
- 年間に制作するバレエ衣装の数:2500~3000
衣装の制作とバレエ上演作品との関係
舞台の演目が決まると1名の衣装デザイナーが招待され、役柄に合わせたデザインがスタートし、すべての衣装制作がオペラ座の建物内で行われるのです。そして制作が進むにつれて女性服はドレス部門へ、男性服はテーラード部門へと渡り、リハーサルのために仮縫いまで猛スピードで縫い上げられます。
(参考:https://otekomachi.yomiuri.co.jp/beauty/20180105-OKT8T57304/)
衣裳部屋と小物類の保管はどこ?
新しい衣装制作に合わせて、冠、ジュエリー、帽子等もデザイナーによってアイディアが生まれます。
↓
装飾部門でこれらの小物全てが舞台公演に間に合うように猛スピードで作られていきます。
装飾部門の場所:衣装部門と同様にパリ・オペラ座バレエ団(ガルニエ宮)内、日本式5階のアトリエで作られていきます。
↓ バレエ公演が終わるとすぐに衣装と小物全てはアトリエ部屋と同じ階の「つるし部屋」で全て保管されます。
フランスではダンサーが一番でなく、全て公演に関わる人たちが「対等」で個々が全て自分の職業にプライドと自信に満ち溢れています。
まさに衣装+小物も大切なバレエ公演の貴重なポイントの1つ。
バレエ公演は踊りだけがメインではなく、衣装も含め総合芸術なのです。