パリ・オペラ座バレエ情報!

まだ日本で知られていないフランスのパリ・オペラ座やオペラ座バレエ学校の様子やフランスメディアからの情報を発信してます!

まだ日本で全く知られていない、「パリ・オペラ座の退職制度」について事実のまとめ

今回は、フランスのパリ・オペラ座、バレエダンサーの退職制度と年金制度について、ぐっと深く読み込んでみます。

 

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注意と警告

この事実は日本では誰一人としてまだ詳細に踏み込んでいません。こんにちはネットで誰でもが人がフランスの情報サイトからフランス語を日本語に要約した事実を簡単に倒錯し、いかにも自分が調べ上げた情報のように発表する詐欺が多くいます。  
 
この情報もその内の1つとなります。無断で勝手に転用、一部参考も不可です。著作権に少しでも違反する行為を見つけ次第、即刻、法律の規定により即刻通報いたします。情報の取扱いには厳重注意をお願いいたします。 
 
以上

 

 パリ・オペラ座ダンサーの年金支払い金額と退職制度の適応はいつから?

 

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オペラ座やフランスの年金情報によると、オペラ座のバレエダンサーの退職、年金についての具体的な計算方法について次のように発表されました。

 

L’assiette des cotisations de retraite des danseurs de l’Opéra de Paris correspond aux appointements et salaires fixes qu’ils perçoivent au théâtre. Les taux sont de 7,85% à la charge du salarié et 8,80% à la charge de l’employeur. En plus, les affiliés sont tenus de verser un droit spécial sur les places occupées au théâtre.

 

Pour accéder aux droits à la retraite de l’Opéra de Paris, les danseurs doivent effectuer au moins une année de service effectif au théâtre. Avant la réforme de 2008, cette durée minimale de services était de 10 années.

(参考:https://www.retraite.com/ より一部抜粋)

 

 フランスの退職についての情報誌Reraite.comによると、オペラ座のバレエダンサーは「正規雇用」されているダンサーに限り、バレエ団に入団してから満1年以上在籍すれば、年金は保証されます。

 

年金額はダンサーのお給料によって各自違ってきます。

バレエダンサーの年金支払い額は、お給料の7.85%と決められています。

 

 

パリ・オペラ座のエトワールの人たちは年収は約600万円ほどと公表されています。

 

workingballetdanser.hatenadiary.com

 

600万円×7.85%=471,000円

つまり年間で471,000円、月払いにすると39,250円の年金支払いが生じているということになります。

 

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日本の国民年金の支払は一月約16,000ですから、その約2倍強の年金がお灸力から天引きされているということになります。

 

フランスのバレエダンサーへの社会保障は日本と比較するとバレエ団に所属するということが職業として社会的に保障されているので、税金は高いですが踊ることだけで生活できる制度は日本も真似すべきことです。

 

パリ・オペラ座のバレエダンサーの退職年齢制度

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オペラ座のバレリーナの退職年齢は満42歳です。それ以前にも自己退団=自己退職もできます。

 

ただし、どのダンサーも42歳まで自動的にバレエ団に所属できるわけではなく、40歳になった段階で、あと2年間の在籍はオペラ座劇所側の承認が必要と書かれています。

 

この承認制度についてはどのようになっているのか詳細は明らかにされていません。

 

推量の段階ではありますが、40歳になった時にあと2年間のダンサーとしての在籍の承諾をオペラ座経営側から得られないダンサーもいるのではないでしょうか・・。

 

L’âge minimum légal requis pour accéder aux droits à la retraite des danseurs de l’Opéra national de Paris est de 40 ans. Ce départ à la retraite peut être retardé jusqu’à l’atteinte de l’âge de mise à la retraite d’office, qui est de 42 ans. Sous réserve de l’accord de l’assuré et par décision du théâtre, la prise d’effet de cette retraite d’office peut également être remise jusqu’au 31 juillet suivant la date d’anniversaire de l’intéressé.

(参考:https://www.retraite.com/ より一部抜粋)

 

オペラ座のバレエダンサーが一時的に踊れなくなった場合の充実した社会保障制度

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最後に、バレエダンサーは何かの拍子にケガや病気にもなったりしたときにも社会保障制度が充実しているので、一時的に職業としてのバレエダンサー休業の間も一定の生活保障が受けられます。

 

これも日本のバレエ団と比較にならないほど、ダンサーとしての職業がフランスでは確立されているということが理解できます。

 

Les assurés reconnus invalides, par suite d’accidents, de maladies, ou d’infirmités, après avis d’un comité médical, peuvent liquider immédiatement leur pension de retraite. 

(参考:https://www.retraite.com/ より一部抜粋)

 

この社会保障ですが、保証はどこから出資されるのかというと、オペラ座劇場独自の年金機関から支払われるという仕組みになっています。

 

ここで覚えておきたいのは、フランスでは国民年金の支払いは義務ではなく、任意です。 国の年金支払いの問題が山積みになっている現状、国民年金を支払うフランス国民は多くはないといわれています。

 

フランスでは、就職先の年金機関組織に加入して年金生活が保障されるため、バレエダンサーが40歳までの雇用年齢を42歳まで引き延ばすことができたのはベターな選択であると言えます。