パリ・オペラ座のダンサー2人がレペットの宣伝プロモーションのために起用されました!
パリに本店がある、バレエ用品で世界的に有名な「レペット」がお店の宣伝用にプロモーションビデオを発表。
短いプロモーション用のダンスを披露するのが、現在パリ・オペラ座の若手ダンサー2人です。
振付は同じく同バレエ団のスジェであり、新進振付家(コレオ)で名を馳せつつあるSebastien Bertaud セバスチャン・ベルト氏が手掛けています。
フランスのエスプリが効いた、しゃれた振付とシンプルな衣装の総合芸術に仕上がってます!
バレエダンサーと振付家のビオグラフィーは以下のとおりです。
Marion Barbeau マリオン・バルボ、バレエダンサー
2002 パリ・オペラ座バレエ学校入学
2008 パリ・オペラ座バレエ団入団 カドリーユ
2013 コリフェへ昇進
Mickaël Lafon ミカエル ラフォン、バレエダンサー
1997 パリ・オペラ座バレエ学校入学
2007 パリ・オペラ座バレエ団入団 カドリーユ
2010 コリフェへ昇進
Sebastien Bertaud セバスチャン・ベルト、バレエダンサー、振付家
1997 パリ・オペラ座バレエ学校入学
2000 パリ・オペラ座バレエ団入団 カドリーユ
2005 コリフェへ昇進
2014 スジェへ昇進
セバスチャン・ベルト氏の最近の振付作品、「RENAISSANCE」の動画は次のとおりです。
この振付ではオニール八菜さんが、数名のパリ・オペラ座の若手で中堅バレエダンサーとともに中心を踊っています。
パリ・オペラ座バレエ団の公開オーディション決定2018年6月
(パリ・オペラ座バレエ団公式サイトHPより一部抜粋)
パリ・オペラ座バレエ団の2018年ー2019年の公開オーディションが発表されました。
参考は同バレエ団公式サイトより。
下記の公開オーディションの前に「書類選考」を実施します。この選考に受かったバレエダンサーのみ、公開オーディションに参加できます。
1次審査:書類選考
必要書類:
パリ・オペラ座公式サイトの添付書類欄に記入の上、次の書類もメールで送付すること。
(添付書類リンク→ https://www.operadeparis.fr/formulaire/concours-d-entree-dans-le-ballet-2018)
添付書類:
身分証明写真 1枚
バレエ用の履歴書 1枚
バレエショット写真 2枚
- 女性→ ポワント付、レオタード、ピンクタイツ着用で、ポワント立ちでアラベスクポーズ写真1枚
- 男性→ バレエシューズ、Tシャツ、男性用タイツ着用姿の写真1枚
- その他、男女ともに顔写真1枚
書類選考期限:2018年6月15日
2次審査:公開オーディション
詳細は以下のとおり。1次審査に合格したダンサーだけに公開オーディション参加の通知がメールできます。
- オーディション日 2018年7月6日(金)
- 場所:パリ・オペラ座(ガルニエ宮)
- 募集階級:コールドバレエのみ
- 年齢制限:16歳~26歳まで
- オーディション内容:
- 通常のバレエクラス(バー、センターワーク)
- パリ・オペラ座ですでに決められているバリエーション1曲
バリエーション内容はオーディションの1か月前に公表されます。
オーディションに関する全てのお問合せ先(電話またはメールのみ)
le secrétariat de la Direction de la Danse(パリ・オペラ座バレエ団秘書宛)
TEL +33 (0)1 40 01 24 52、または メール sbreugnot@operadeparis.fr
パリ・オペラ座のセクハラ問題はオレリー・デュポン氏の経営以前の問題
最近パリオペラ座の経営不振やセクハラ問題が浮上した事件について、フランスの1つのメディア Le monde が発表した事実で、オレリー・デュポン氏がオペラ座経営になって長年くすぶっていたバレエダンサーたちの経営者側へ対する不満が今日にきて爆発したことが判明した。
(参考:Le monde, 2018年4月23日「A l'Opera national de Paris, le malaise persiste」一部抜粋)
上記①では、オレリー・デュポン氏がオペラ座を退団してからセクハラ問題があったわけでなく、それ以前から長年にわたり「言葉によるセクハラと物理的に体関係のセクハラ強要事実があった」ことを語っている。
②現在のパリオペラ座バレエ団の平均年齢は25歳と若返っている。そのことが原因ともいえるバレエダンサーの世代交代のため、人との関わり方や仕事に対する考え方がこれまでと違っている事実も今回の内部告発にいたった原因でもある。
オレリー・デュポン氏に対するオペラ座経営の時代に、バレエダンサーたちの長年に経営者側に対する不満や長年にわたる不満が爆発した形となってしまったようである。
確かに元バレエダンサーで経営者としての学問知識や実際の運営者としての経営経験がない彼女が、にわかにディレクターに選ばれバンジャマン・ペッシュの後釜となってオペラ座運営に就任したわけだから、成功も失敗もあって当然である。
彼女一人に責任を押し付けることは簡単が、ではオペラ座経営者の一人としてオレリー・デュポン氏を選んだ人たちは誰だろうか?
現オペラ座バレエ団経営幹部、教師陣、ダンサーたちもオレリーのデュレクター就任を推薦し同意した責任もかなり重い。
パリ・オペラ座バレエ団の内部スキャンダルの実態:フランスメディアより
2018年に入り、パリオペラ座の内部スキャンダルが初めて国内外のメディアに発表された。というかメディアに知られたくない内部事情が内部告発によって外に漏れたといったほうが事実である。
2018年4月17日に公に発表された「オペラ座の内部状況の厳しい現状」の中で、オペラ座の運営側幹部によるセクハラ問題が浮上したことが明らかになった。
(参考:「Nouvelle crise à la direction du Ballet de l’Opéra de Paris」 Ecrit par : Amélie Bertrand17 avril 2018)
フランスのメディアによりメディアに公表されたオペラ座現在のセクハラでわかっている事実は以下の通りである。
- オペラ座内部のセクハラ問題は、オペラ座の中の1人のバレエダンサーによって匿名後発された
- 約8割弱(76.85)のバレエダンサーが実際に受けたセクハラ行為やセクハラの現場を見た事実で悩んでいる
- オペラ座経営側とオペラ座教師たちの間でこの問題について意見が食い違っている事実がある
- 87%のオペラ座バレエのダンサーたちは、オペラ座経営側からのはっきりとした事実状況の説明がされていないことに対して信頼していない
4点以外の事実はまだフランスでは4月17日の段階ではメディアでは明らかになっていない。
オペラ座バレエの総監督、オレリー・デュポン氏にとっていろいろメディア側の意見がニュアンス的に書かれているが、実際に彼女がディレクターについてからの悪いうわさは「うわさ」に過ぎない。
これはフランス語がニュアンス的にも解釈できるほどの知識人と、バレエ界のことを熟知しているバレエダンサーが理解できることであるが、オレリー・デュポンについて書かれていることはメディア側の推量を含んだフランス語の書き方であり、彼女自身のバレエ運営という力量についての事実はまだわかっていないのが現状である。
ただオペラ座を代表する元エトワールダンサーであり、現総監督であるポジションだけに彼女の責任がメディアに問われているは事実である。