パリ・オペラ座バレエ団の内部スキャンダルの実態:フランスメディアより
2018年に入り、パリオペラ座の内部スキャンダルが初めて国内外のメディアに発表された。というかメディアに知られたくない内部事情が内部告発によって外に漏れたといったほうが事実である。
2018年4月17日に公に発表された「オペラ座の内部状況の厳しい現状」の中で、オペラ座の運営側幹部によるセクハラ問題が浮上したことが明らかになった。
(参考:「Nouvelle crise à la direction du Ballet de l’Opéra de Paris」 Ecrit par : Amélie Bertrand17 avril 2018)
フランスのメディアによりメディアに公表されたオペラ座現在のセクハラでわかっている事実は以下の通りである。
- オペラ座内部のセクハラ問題は、オペラ座の中の1人のバレエダンサーによって匿名後発された
- 約8割弱(76.85)のバレエダンサーが実際に受けたセクハラ行為やセクハラの現場を見た事実で悩んでいる
- オペラ座経営側とオペラ座教師たちの間でこの問題について意見が食い違っている事実がある
- 87%のオペラ座バレエのダンサーたちは、オペラ座経営側からのはっきりとした事実状況の説明がされていないことに対して信頼していない
4点以外の事実はまだフランスでは4月17日の段階ではメディアでは明らかになっていない。
オペラ座バレエの総監督、オレリー・デュポン氏にとっていろいろメディア側の意見がニュアンス的に書かれているが、実際に彼女がディレクターについてからの悪いうわさは「うわさ」に過ぎない。
これはフランス語がニュアンス的にも解釈できるほどの知識人と、バレエ界のことを熟知しているバレエダンサーが理解できることであるが、オレリー・デュポンについて書かれていることはメディア側の推量を含んだフランス語の書き方であり、彼女自身のバレエ運営という力量についての事実はまだわかっていないのが現状である。
ただオペラ座を代表する元エトワールダンサーであり、現総監督であるポジションだけに彼女の責任がメディアに問われているは事実である。