パリ・オペラ座バレエ情報!

まだ日本で知られていないフランスのパリ・オペラ座やオペラ座バレエ学校の様子やフランスメディアからの情報を発信してます!

パリ・オペラ座のセクハラ問題はオレリー・デュポン氏の経営以前の問題

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最近パリオペラ座の経営不振やセクハラ問題が浮上した事件について、フランスの1つのメディア Le monde が発表した事実で、オレリー・デュポン氏がオペラ座経営になって長年くすぶっていたバレエダンサーたちの経営者側へ対する不満が今日にきて爆発したことが判明した。

 

(参考:Le monde, 2018年4月23日「A l'Opera national de Paris, le malaise persiste」一部抜粋)

 

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上記①では、オレリー・デュポン氏がオペラ座を退団してからセクハラ問題があったわけでなく、それ以前から長年にわたり「言葉によるセクハラと物理的に体関係のセクハラ強要事実があった」ことを語っている。

 

②現在のパリオペラ座バレエ団の平均年齢は25歳と若返っている。そのことが原因ともいえるバレエダンサーの世代交代のため、人との関わり方や仕事に対する考え方がこれまでと違っている事実も今回の内部告発にいたった原因でもある。

 

オレリー・デュポン氏に対するオペラ座経営の時代に、バレエダンサーたちの長年に経営者側に対する不満や長年にわたる不満が爆発した形となってしまったようである。

 

確かに元バレエダンサーで経営者としての学問知識や実際の運営者としての経営経験がない彼女が、にわかにディレクターに選ばれバンジャマン・ペッシュの後釜となってオペラ座運営に就任したわけだから、成功も失敗もあって当然である。

 

彼女一人に責任を押し付けることは簡単が、ではオペラ座経営者の一人としてオレリー・デュポン氏を選んだ人たちは誰だろうか?

 

オペラ座バレエ団経営幹部、教師陣、ダンサーたちもオレリーのデュレクター就任を推薦し同意した責任もかなり重い